今回は、冬の間たくさん使用されたトリッカーズのモンキーブーツをメンテナンス含めてブーツシャインしてみたいと思います^^
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先ずは基本の道具のご紹介です。
左から馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、コバブラシ、ペネレイトブラシ、リムーバー、ビーズワックス、コバインキ、ネル。
あと、ハイポリッシュをさせていただく際に用いる固形ワックスとポリッシュウォーターです。ハイポリッシュは基本お預かりとさせていただいておりますのでご了承のほどよろしくお願いします^^
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さて、お題のブーツを拝見させていただきましょう…ふむふむ。
コバやつま先あたりが油分を失い、乾いた感じが伺えます。う~む
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あと、手を抜きがちなシューレースのかかる鳩目の付近は紐がダイレクトに革に触れるため色落ちが特に激しく感じられます。うむうむ…
磨きを入れて冬の疲れを癒してあげましょう!
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手始めは、馬毛ブラシにてブーツ全体のホコリをさらうようにブラッシングします。
大きいブラシでザッザッと払うくらいでも磨き入れ前には効果絶大です^^
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大方のホコリが取れたら、次はコバブラシでコバの汚れをかき出します!
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コバはホコリが溜まりやすく、コバが汚れていると靴全体がくすんで見えてしまうので念入りに汚れをかき出します。
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ブラッシングが終了したら次はリムーバーにてブーツに沈着してしまった古いクリームを拭き取っていきます。
お顔のお化粧をクレンジングするような要領ですね^^
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液体リムーバーなのでいきなり擦ると革を傷つけてしまう恐れがあります。
柔らかいネルなどを使用し隅々まで優しく拭きあげましょう。じわじわと染み込ませるように優しく拭き取ります^^
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クレンジングが終了したら少し時間を置いて、お化粧にかかります。
ビーズクリームは保湿、光沢を同時に与える心強い味方です。お靴によっては光沢を抑えたクリームを使用する場合もございます。
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つける分量は靴の状態によって変わりますが、短靴の場合ですと小指の爪分くらいでしょうか。ブーツの場合はその約倍の分量をペネレイトブラシに付着させます。デリケートなレザーの場合は指に直接クリームを付ける場合もございます。
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面積の広い部分から細かなパーツに向けてクリームを塗布していきます。
面倒かもしれませんがベロも大事なポイントかと思われます。薄く薄くクリームを塗布します。
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ビーズクリームには少量ですが水が含まれております。すぐにブラシをかけたい気持ちを抑え2〜3分時間を開けて水分を飛ばします。
水分が引いて全体に曇ってきたら、ブラッシングしてみましょう。ブラッシング用の豚毛のブラシは色別にあると塗り間違えを防止できますね^^
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こちらも面積の広いところから優しくクリームを擦り込むイメージでシュッシュッとブラッシングしていきます。つま先やカカトの部分には芯が入っているため、クリームとブラッシングを交互に繰り返すと素晴らしい光沢が得られます^^
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ブラッシングが終わりましたら、靴に残った余分なクリームを拭き取ります。クリームは時間が経つと固まってしまうので、ブラッシングの後は早めにネルにて拭き取りを行います。靴に触れて指が引っかからないくらい拭き取れたら完了です。
これでアッパーの磨きは終了です!
この時点でかなり綺麗になったのが確認できますね^ ^
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次はコバにもお化粧を施します。
ここでは専用のコバインキを使用させていただきますね^^
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コバはホコリが溜まるのと、外部に一番接触しやすい場所なのでコバインキを塗ったあと専用バフにてロウを擦り込んで行きます。
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そして、ここからは専門店ならではの高速回転バフによるロウ付け作業です!コバにダイレクトにロウを擦り込むので大方の傷は消えてしまいます^ ^ザァ〜っと一気に靴を一周バッフィングします!
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あれこれ乗り越えて完成です!
今回は比較の為に左足だけ磨いております^^
モチッと鈍い光沢を放つ仕上がりになりました!いかがでしょう。
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つま先も綺麗になりました!細かく着いた傷もビーズクリームを塗り重ね程よい補正がでました!
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鳩目の周りもクリーンになりましたね!
伊山靴修理店のシューシャインサービス是非お試しください!
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